日本の介護裏事情にひそむ無くならない無届け老人ホーム

日本の介護裏事情にひそむ無くならない無届け老人ホーム

無届け老人ホームとは

通常の有料老人ホームは、介護サービスや医療サービスの提供を行う為に自治体の指定する一定基準を満たし認定を受けています。
この認定を受けていないのが無届けホームです。
託児所ならぬ宅老所といったところで、極々普通の民家を使っている場合もあります。

無届け老人ホームはなぜ無くならないのか?

超高齢社会に突入し圧倒的に高齢者福祉施設数が足りない今、この様な無認可の有料老人ホームを受け皿として頼らざるを得ないのが実情なのです。
その為、こうした無届け老人ホームは増え続け、現在有料老人ホーム全体数の約1割にものぼるといわれています。
それには爆発的に要介護者が増え続けるため国も黙認するしかなく、もし一斉に規制したとすれば路頭に迷う高齢者も続出する事でしょう。
つまり一概に「悪」だとは言い切れないのです。
定員に空きがなく特養もショートステイもデイサービスも利用出来ない、金銭的にどこの施設にも手が出ない、住み慣れた町で暮らしたいが遠くの施設にしか空きがない、といった困難を突きつけられればどうするでしょう。
無届けであっても希望するサービスが受けられるのならと入所するかも知れません。
規制が強化されたにも関わらず、無くならないどころか増え続けるのは、そこに需要があるからです。

無届けすなわち悪い事業者という訳ではない

ニュースに取り上げられた事もあり、悪徳事業者というイメージが強い無届け老人ホームですが、全部が全部そうだとは言い切れません。
ネット上の意見を見ても賛否両論であり、擁護する声も多いのが事実です。
介護保険制度に縛られたサービスの提供が嫌で、独自により良い環境を・・・と頑張る事業者もいるようです。
ですが、そんな善良事業者は少数派であり、届出を出した事で一定基準を満たさなければいけなくなり、スプリンクラーの設置や防火カーテンの取り付けといった出費を惜しみ、大火災に繋がったという事件はまだ記憶に新しい事でしょう。

老人ホームは自分の目で確かめる

ケアマネージャーに勧められるがまま入所をすぐに決めるのではなく、施設に赴き、自身や家族の目で見て確かめるのが重要です。
お金がないからこんな施設にしか入れないと諦めるのでなく、何箇所か見てまわりましょう。
老後生活といえどまだまだ長いのですから、快適に越した事はありません。
衛生面はどうか、食事はどうか、防災対策は出来ているのか、従業員の態度はどうか、最初にしっかりと見極める事で回避できる事態もあると思います。

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